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広島県無形民俗文化財 吉和太鼓おどり

印刷用ページを表示する掲載日:2017年2月6日更新

後ろ向きで浄土寺の石段を上がる浄土寺境内での踊り奉納
  西暦偶数年の旧暦7月18日に浄土寺に奉納される伝統ある踊りです。「太鼓おどり」として広島県無形民俗文化財に指定されています。

 その始まりには諸説ありますが、足利尊氏が尾道から九州に向かうとき、水先案内をつとめたのが吉和の漁師たちで、尊氏の戦勝を祝って踊ったのが、この勇壮活発なおどりであるとの説があります。浄土寺には、江戸時代のおどりの様子を描いた絵馬が奉納されており、古くから伝わる伝統行事であることが分かります。
 行列は、尾道水道沿いを練り歩き、JR尾道駅前を経由して、海岸通を通ります。さらに、住吉神社を通り、市役所前までくると、ここで、吉和太鼓おどりが披露されます。その後、海岸通りを東に進み、浄土寺下まで練り歩いた後、浄土寺の石段を船神輿が上がり、続いて一行は後ろ向きで石段を上がります。これは、敵の攻撃に備えるためだといわれています。
 そして、本堂前で「エイ、エイ」とかけ声をかける勇壮な舟唄が奉納され、船神輿の観音像は本堂に安置されます。その後、白装束の宰領方や赤鬼、青鬼の見守る中、吉和太鼓おどりが奉納される。大太鼓、小太鼓や鉦を鳴らしながら、勇壮に踊ります。
 このように、浄土寺をはじめとした中世寺院建築が点在する港町を横断して、吉和太鼓おどりは練り歩き、足利尊氏ゆかりの浄土寺でおどりを奉納します。中世から現在に至る歴史の積み重なった港の歴史的街並みの中を中世の名残を残す荘厳な伝統行事です。