議会改革特別委員会行政視察報告(平成25年度)
平成25年10月2日(水曜日)~3日(木曜日)に視察を実施しました。
議会改革特別委員会(加納康平委員長)では、東京財団と所沢市議会及び飯能市議会を訪れ、議会基本条例の制定について視察しました。
東京財団では、全国に先駆けて議会基本条例を制定された元栗山町議会議会事務局長の中尾研究員から制定の必要性の説明をいただき、その後の意見交換により理解を深めることができました。このような貴重な機会が得られたことは、今後条例を制定するうえで財産になると思われます。
所沢市議会では、平成21年3月制定の議会基本条例に関して制定過程、その特長及び現在の運用状況についてご教示いただきました。制定過程において行われた専門的知見の活用、公聴会の開催、ミニシンポジウムの開催は全国のモデルになるような取り組みでした。
「制定過程が議会改革、条例制定が議員の意識改革につながり市民の議員を見る目が変わった」との発言は議員自らが条例を制定した大きな成果です。
飯能市議会では、議会基本条例を制定するために平成22年6月から平成24年7月まで議員全員参加を原則とする議会改革検討会を延べ42回開催する他に見られない熱心な取組みをされていました。内部組織として議会基本条例作成チームを設置、案文を作成、その後議会改革検討会で議論を交わして作成する地道な作業は優れたリーダーがいたからこそ成しえたものです。
「基本条例は運用するためのルールである」、「基本条例の向こうには市民がいるという共通認識がないと進まない」とのアドバイスは今後必ず生きる場面があると思います。