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新型コロナウイルスに関する広島県東部保健所長メッセージ

印刷用ページを表示する掲載日:2021年11月10日更新

広島県東部保健所長メッセージ

ページ内目次

尾道市民の皆さんへ (令和3年11月10日)

  広島県東部保健所長 福田光

1.尾道市における新型コロナの感染状況

 この夏、日本全国で猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症は10月に入ってすっかり収まり、尾道市でも新規感染者ゼロの日が続いています。この突然の急激な減少の理由については、国内外の専門家が様々な意見を述べていますが、今のところ確かな理由は見当たらず、なぜ減ったのかは謎に包まれています。
 このように減少した理由が定かではないので、いつ再び増加に転じるのかも分からないというのが実情です。様々な専門家がいつごろ、どのくらい増えるかを予想していますが、これまでにも当たった試しがないので、今後も当たるかどうかは分かりません。近年、科学技術は大いに進歩しましたが、未だに分からないことも沢山あります。

 

2.広島県内における今夏(第5波)の流行パターン

 この夏、尾道市、三原市、福山市、広島市、それに広島県全体の感染者数の推移は次のグラフのとおりでした。7月半ばに県内でもいち早く三原市において流行が始まり、その後、県内各市町でも流行が始まるというパターンでしたが、尾道市では福山市や広島市に比べると、増加ペースも緩やかでピークも低いものでしたが、減り始めると他の市町と同様に急激に減少し、10月にはほぼゼロになっています。

第5波新規感染者

 

3.新型コロナワクチンの効果

 尾道市で9月に感染した79名のワクチン接種歴をみると、未接種が62名、2回接種済みが9名、1回のみの接種が8名でした。また、9月初めの時点でのワクチン接種率は、2回接種済みが5割、1回のみが1割、残りの4割が未接種という状況でした。これはワクチンを2回接種した人のうち8割以上の人が感染を免れ、1回のみの人でも二人に一人は感染を免れたという計算になります。また、ワクチン2回接種済みの人で、死亡したり、重症化したりした人はいません

 新型コロナワクチンは感染予防や重症化予防に有効ですが、決して万能ではありませんから、2回接種済みの人でも感染することがあります。これからもマスクの着用や手洗い・手指消毒の実施という基本的な対策を徹底し、感染防止に十分な配慮をお願いします。

令和3年11月10日 広島県東部保健所長 福田光

 

 

尾道市民の皆さんへ (令和3年9月3日)

   広島県東部保健所長 福田光

1.尾道市における8月の感染状況

 尾道市でも8月の感染者は258人に達しました。市民500人に1人が8月中に感染したことになります。幸いまだ重症者は少なく、8月末時点で死亡者はいませんが、これから徐々に亡くなる方も増えてくるものと思われます。

 感染の場所としては、8月は殆どの学校が休みだったため、小児では保育園・幼稚園・こども園、学習塾、スポーツ教室等での感染が報告されています。成人ではデスクワークの屋内オフィスだけでなく、塗装や溶接などの屋外作業場における感染も報告されています。

 また、車による旅行・移動に際して、同乗していた人たちが感染するという事例も報告されています。さらに、社員寮や学生寮、家庭内での感染も報告されていて、同一建屋で寝食を共にするような場での感染が多くなっています。

 その一方、緊急事態宣言の効果により、飲食店や夜の街での感染は大きく減っていて、8月下旬以降、尾道市内では殆ど報告されていません。逆に言えば、このまま緊急事態宣言を延長しても、これ以上感染者が減ることは余り期待できない状況となっています。9月になって学校が本格的に再開されますから、これから小児の感染も増えていくものと思われます。

 

2.最近の新型コロナウイルスの特徴

 現在、尾道市で流行している新型コロナウイルスは夏休み前とは異なり、δ(デルタ)株と言われる『新しい』新型コロナウイルスです。

 δ株の特徴としては、(1)僅かな接触でも感染することがあり、いわゆる「濃厚接触者」と認定されない人でも感染している可能性があること、(2)感染から発症までの期間が人により様々で1日~10日程度と幅が広く、5日後に検査を受けて陽性とならなかった人でも、その後に発症することがあること、(3)感染者が発熱等の症状を示す直前が最も感染力が高いので、発症した時には既に家族等も感染していることが多いことが挙げられます。

 また、(4)若年者でも感染すれば、39℃近い高熱が数日間続くことも少なくないこと、(5)ワクチン2回接種済みの人でも感染することがあり、その場合、ワクチン接種済みの人自身は軽症で済みますが、家族や同僚に感染させてしまうことがあることなども挙げられます。

 

3.新型コロナから身を守るために

 マスクの着用や手洗い・手指消毒の実施という基本的な感染防止対策は、新型コロナに感染することを防ぐために今でも有効です。しかし、その効果には限界があります。

 また、ワクチンの効果は以前よりも弱まっていますが、それでも重症化を防止する効果は十分に期待できます。高齢者でもワクチン接種済み者の死亡例は非常に少なくなっています。60歳未満の人については、まだワクチン接種が進んでいないので、その効果が実感できませんが、今後、ワクチン接種が進めば、40代・50代での死亡者も減っていくことが期待されています。市民の皆さんには機会があれば、積極的にワクチンを接種して頂くようにお願いします。

 

令和3年9月3日 広島県東部保健所長 福田光