海事都市尾道市は、海事産業の人材確保・育成、海事産業の持続的発展、海事思想の啓発など地域の特性を活かした『海のまちづくり』を推進しています。

平成20年度事業の実施状況
1.20年度協議会事業

1.調査事業

(1)海事都市尾道の構築のための調査事業

海事都市として尾道が目指すべき方向性及び実現のための方策を探る為の調査事業として、「瀬戸内海地域における造船・舶用工業の持続的発展のための方策調査」を実施。

実施報告

調査事業
平成20年6月~平成21年3月:
事業の実施、調査報告書の取り纏め。

企業ヒアリング(延べ20社・団体)、アンケート調査(154社)先進地調査の実施、委員会(4回)、小委員会(4回)

調査内容
  1. 造船業界を取り巻く動向
  2. 瀬戸内海地域・尾道地域における造船業・舶用工業の動向
  3. 造船業・舶用工業の実態と将来志向(アンケート・ヒアリング調査)
  4. 先進事例調査
  5. 瀬戸内海地域・尾道地域における造船業・舶用工業の発展方向
調査実施主体:
財団法人ちゅうごく産業創造センター

調査委員会委員(16名)

委員長:
広島大学大学院工学研究科・安川宏紀教授
副委員長:
尾道大学経済情報学部・安藤康士准教授
委員:
中国地域の産学官から14名

(2)尾道市の海に関わる歴史・文化の調査事業

「海事都市尾道」啓発用冊子制作に向けて下原稿を作成するために、尾道の海とともに発展してきた歴史・文化の調査を実施(企画立案、資料収集、原稿作成、構成等含む)。

実施報告

平成20年7月~平成21年3月:
事業の実施、調査報告書取り纏め。

企画・打合せ会議の開催、資料・情報収集、訪問調査の実施、中間報告

調査内容

古代
中世
近世
近世~現代
現代
資料編

(3)尾道地区海技資格者養成スキームの構築

尾道地区において、新6級の海技資格者を養成するスキームを構築するため、これに必要となる以下の調査事業等を実施。

実施報告

養成スキーム構築作業
平成20年10月~平成21年1月:
座学講習カリキュラムの検討を実施。上記乗船実習カリキュラム等と併せて、全体スキームを構築。
平成21年2月:
検討結果を取り纏め、協議会として国交省に要望書提出。(2月~:国交省として要望書を検討。)

2.資料等制作事業

(4)海のまちづくり啓発用の映像の制作

小学生の教材用や啓発用として活用するため、尾道の海に関わる産業・歴史・文化を紹介する映像を制作(企画立案、映像収録、構成・編集等含む)。

実施報告

平成20年7月~平成21年3月:
事業の実施。成果物の提出。企画・打合せ会議の開催、資料・情報収集、撮影の実施、編集作業
内容

(5)尾道地域海事産業企業ガイドの制作

学生等が就職活動を行う際の参考情報として活用するため、尾道地域における海事関係企業ガイドブック(配布用冊子)を制作(企画立案、資料収集、原稿作成、構成等含む)する。

実施状況

準備作業
平成20年10月~12月:
海事関係企業に対するガイドブック掲載意向調査を実施。
平成21年3月:
企画、印刷、製本等の実施。

3.広報事業

(6)海に関する講演会

「海事都市尾道」についての理解を深めてもらう為、市民を対象に、(1)の調査報告会を兼ねた講演会を開催(講師謝金、会場借上げ料、パンフレット作成等含む)。

実施報告

開催日:
3月24日
講演:
「船と暮らし」 講師:池田良穂 大阪府立大学大学院 教授
報告会:
「瀬戸内海地域における造船・舶用工業の持続的発展のための方策調査」
報告者:
安川宏紀広島大学教授、佐藤俊雄中国地方総合研究センター部長

(7)海事思想普及事業

マリンスポーツフェスティバル イン 尾道

海洋体験や海洋スポーツ体験の機会を提供する場として、「マリンスポーツフェスティバル イン 尾道」を開催。

海の学校講座を開設(夏季)し、ボートクルージングなどの夏休み親子体験教室、児童・生徒・指導者対象のスノーケリング&AED体験教室などを開催。

マリンスポーツフェスティバル イン 尾道

実施報告

実施主体:
財団法人尾道海技学院
海事思想普及事業実施報告
実施日 内容 参加者
7月24日 ボートクルージング&カヌー体験教室 23名
7月27日 マリンスポーツフェスティバル イン尾道 217名
7月31日 ボートクルージング&水上バイク体験教室 4名
8月2日 夏休みカヌー&ディンギー親子体験教室 18名
8月5日 夏休み親子ボートクルージング体験教室 15名
8月6日 夏休みスノーケリング&AED体験教室 18名
8月23日 日帰り大型ボート体験航海教室 11名
8月24日 日帰り大型ヨット体験航海教室 8名
合 計  314名

「海の学校講座」8プログラムに314名の参加・協力を得て、事故なく修了。

4.人材育成事業

(8)因島技術センター支援事業

造船・舶用工業の人材育成機関である因島技術センターの研修体制の充実(指導員の増)や研修用資材(鋼材、溶材)の確保の為に支援。

実施報告

平成20年4月~平成21年3月:
事業実施。
因島技術センター支援事業実施報告
実施月 研修科目 参加者
4月~6月 初任者研修 92名
指導員 29名
11月 ぎょう鉄中級研修 12名
12月 溶接・切断中級研修 14名
2月 配管・艤装初級研修 10名
合計 128名

海事都市尾道推進協議会