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2024はーとふる講座(第3回)を開催しました。
あそびの生まれる時~地域共生社会を語る~
2024はーとふる講座を、9月28日(土曜日)13時30分から瀬戸田市民会館で開催しました。
講師にNPO法人ハンズオン埼玉副代表理事で岡山県真庭市立中央図書館長の西川正さんをお迎えし、地域おこしやあそびを取り入れた地域交流についての活動を紹介していただきました。
西川さんが館長を務める図書館では、図書館を楽しい場所にするため、こたつを置いたり、館内でのラジオ収録、お泊り図書館などユニークな企画に取り組んでいます。なかでも子どもを対象に「お泊り図書館」を開催した際には、自ら防災用の段ボールベッドを組み立てて寝るなど、子どもたちに「あそびと学び」を体験させるお話はとても興味深いものでした。
また、児童クラブの相談役や民生委員の経験から、子育て支援ではサービスが増えても孤立はなくならず、孤立は苦情を生んでしまうなどの課題があると指摘がありました。孤立を防ぐため、大人と子どもが交流を深める企画は多岐にわたり、中学生と大人の「スマホ教室」や「トークフォークダンス」などのイベント紹介がありました。「トークフォークダンス」とは、子どもと大人がフォークダンスのように輪になり相手を代えて語り合うもので、決められたお題について1分間ずつ話し、話し終わったら隣の席に移動しこれを繰り返します。相手の話に否定やアドバイスはしないことがルールで、ただ相手の話を聴くことがポイントです。「ダンスはしないが心が躍るトークフォークダンス」は、対話の楽しさを地域に広める素晴らしい活動で、楽しく暮らすヒントがたくさんありました。そして講座の終盤、会場の受講者同士が2人1組で「トークフォークダンス」を行い、和やかな雰囲気のなか傾聴の大切さを学びました。
受講者からは、「遊びのなかで関わり合うことが大切だと今後の暮らし方の参考になりました」「人との関わりが人生を豊かにすることを実感しました」「地域おこしや地域の交流についてたくさんのヒントをいただきました」などの感想が寄せられました。
楽しいと感じる活動のなかで、人と人を繋げる「工夫」や「あそび」のお話は、人生をも豊かにしてくれる興味深いものでした。