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脳脊髄液減少症について
脳脊髄液減少症とは、交通事故やスポーツ外傷などによる、むち打ちや転倒・打撲などの強い衝撃で、脳脊髄液が漏れ出し減少することによって、頭痛や首の痛み、めまい、吐き気、全身のだるさ、不眠などの様々な症状を引き起こす病気とされています。原因が分からず後遺症に苦しんでいる人が多いと言われています。
特徴として、朝、頭痛で起きることができず、立ちくらみやめまいなどの症状が出るため、似たような症状の起立性調節障害、自律神経失調症、心身症などと誤解をうけやすい病気です。
現在、この病気については国において、診断基準の作成や有効的な治療法に関し研究が進められています。一方で、この病気の診断や治療を行っている医療機関が少ないことから、患者が受診できる医療機関を探すことが困難な状況にあります。
この疾患を疑ってみるポイント、以下の6つが挙げられています。
- 外傷から1カ月以内に発症
- 起立性頭痛がある
- 頭痛以外の症状がある
- 水分摂取が症状緩和に有効
- 天候により症状が影響されやすい
- 内服薬などの効果が乏しい
特に、小児の場合は早期発見、早期治療が重要です。このような症状がある場合は早めに受診しましょう。
ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)は,医療保険が適用されることとなりました。(平成28年4月から)
ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入法)とは、無菌的に採取した本人の静脈血を、硬膜外腔の髄液が漏れている周辺に血液を注入し、血液が凝固する性質を利用して漏れを塞ぐという治療法で、有効な治療法の一つと言われています。
この治療法が、平成28年4月から医療保険の適用となりました。
広島県内の医療機関情報や相談窓口については広島県ホームページで確認してください。
(尾道市の相談窓口)
健康推進課 元気づくり係(尾道市総合福祉センター内) 電話 0848-24-1962
御調保健福祉センター 電話 0848-76-2235
関連リンク
広島県ホームページ<外部リンク>
脳脊髄液減少症患者・家族協会のページ<外部リンク>
広島県脳脊髄液減少患者会のページ<外部リンク>